ワクチン、今週から供給大幅増へ 高齢者向け本格化、予約が課題に

新型コロナウイルスワクチン接種の準備をする薬剤師=10日午後、神戸市の兵庫区役所

 政府は10日の週から全国の自治体への新型コロナウイルスワクチン供給量を大幅に増やし、高齢者接種を加速させる。今週は全国の計約390自治体で接種が始まる予定で、一部自治体に限られていた接種事業は本格化する。高齢者接種開始から12日で1カ月。これまでに少なくとも1回接種を受けた高齢者は約33万人にとどまる一方、医療従事者の確保や予約システムの運用が課題として浮上している。

 厚生労働省の4月7日時点の集計によると、5月10日からの1週間に週別では最も多い約390自治体で高齢者接種が始まる見通し。10日は神奈川県葉山町や神戸市、山口県周南市などでスタートした。


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