徳川ゆかりの寺巡る訴訟が和解 前副住職、1千万円支払い

 尾張徳川家とゆかりのある「定光寺」(愛知県瀬戸市)の前副住職が、役員会議事録などを偽造して融資を受けたものの事業に失敗、寺に損害を与えたとして、定光寺が前副住職に損害賠償を求めた訴訟は10日までに、名古屋地裁で和解した。和解条項によると、前副住職が1千万円を支払う。和解は4月16日付。

 前副住職は名古屋市内に納骨堂を建てる計画を立て、2016年に定光寺などを連帯保証人として銀行から融資を受けたが頓挫した。

 前副住職と、父親の前住職は、檀家からのお布施などを私的流用したとして、所属する臨済宗妙心寺派(大本山・妙心寺、京都市)から僧籍を削除する処分を受けた。


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