パナ、25年ぶり7兆円割れ 売上高、航空機向け苦戦

オンラインで決算について記者会見するパナソニックの津賀一宏社長=10日午後

 パナソニックが10日発表した2021年3月期連結決算は、売上高が前期比10・6%減の6兆6987億円、純利益が26・9%減の1650億円だった。売上高が7兆円を下回るのは1996年3月期以来、25年ぶり。コロナ禍で航空機向け製品が苦戦し、住宅事業などの非連結化も響いた。巣ごもり需要で白物家電の販売は好調だったが、補えなかった。

 22年3月期の業績予想は売上高が4・5%増の7兆円、純利益は27・2%増の2100億円と回復を見込んでいる。

 21年3月期はエアコンや冷蔵庫、洗濯機が堅調に推移し、家電事業が本業のもうけを示す営業利益の約4割を占めた。


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