市民が直接EU当局に改革提言 「欧州の未来会議」発足

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)で9日、市民が改革提言をEU当局に届け行動を促す「欧州の未来会議」が発足した。欧州統合70年超の歩みの中で、国境を越えて市民の声を直接聞き政策に生かす試みは初めてだが、統合深化で国家主権をこれ以上EUに渡したくない加盟国は警戒。結論がEU改革につながるかどうかは不透明だ。

 会議はフォンデアライエン氏が欧州委員長に就任した2019年12月、欧州委と欧州議会が設立を共同提案。欧州議員のフェルホフスタット元ベルギー首相は「会議の結論はEU改革の支えになるだろう」と期待する。


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