民主派政府をテロ組織指定 ミャンマー軍政、弾圧強化

ミャンマー・ネピドーで「国軍記念日」の式典に参列するミン・アウン・フライン国軍総司令官=3月27日(ロイター=共同)

 【ヤンゴン共同】クーデターで国軍が実権を握ったミャンマーの国営テレビは8日夜、民主派が軍政に対抗して発足させた「挙国一致政府(NUG)」が同日付でテロ対策法に基づくテロ組織に指定されたと報じた。国軍はNUGを非合法組織に認定しており、民主派勢力への弾圧を強める構えだ。

 軍政は国営テレビを通じ、NUGが市民にクーデターに反対して職務を放棄する「不服従運動」への参加をあおっているとし、爆発や放火、殺人などのテロ行為が横行する原因になっているとした。

 アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)議員らでつくる連邦議会代表委員会もテロ組織に指定した。


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