イラン外相、UAE訪問へ 親米国と関係改善模索

イランのザリフ外相

 【ウィーン、カイロ共同】イランのザリフ外相が5月中にも、関係が冷却化しているアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを公式訪問する方向で調整していることが6日、分かった。イラン政府高官が共同通信に明らかにした。イランは4月、敵対するサウジアラビアとイラクで高官協議を行っており、ペルシャ湾岸の親米アラブ諸国との関係改善を模索している。

 ザリフ氏は昨年8月にUAE外相とオンライン形式で会談したが、公式訪問は異例。ウィーンで断続的に続くイラン核協議を通じて米国とイランが接近する可能性が出てきたことで、親米アラブ諸国もイランとの融和を検討しているもようだ。


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