野生下でトキのひな誕生、韓国 絶滅後に初確認

韓国・昌寧郡に生息するトキと、野生下で生まれたひな=4月下旬(昌寧郡提供・共同)

 【ソウル共同】韓国文化財庁は1日までに、天然記念物トキが、野生下での卵のふ化に成功したと発表した。韓国では1979年に目撃されたのを最後に絶滅したとされ、それ以降、初めての確認。絶滅後、中国から贈られたトキを人工繁殖させ、2019年5月に初放鳥していた。

 ひなは2組のつがいから生まれ、いずれも3月中旬から南東部昌寧郡の沼一帯で巣作りして産卵。抱卵の過程で割れた卵もあったが、いずれのつがいも4月下旬にふ化に成功したという。

 文化財庁によると、トキはこれまでに計80羽が放鳥され、うち50羽が現在も生存している。5月6日にも3回目となる放鳥を予定している。


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