憎悪犯罪や差別に俳優ら「ノー」 アカデミー賞で発言相次ぐ

第93回アカデミー賞で「ジーン・ハーショルト人道賞」を受賞したタイラー・ペリーさん=25日、米ロサンゼルス(Todd Wawrychuk/A.M.P.A.S.提供・ロイター=共同)

 【ロサンゼルス共同】米ロサンゼルスで25日に開かれた第93回アカデミー賞発表・授賞式では、米国で相次ぐアジア系住民へのヘイトクライム(憎悪犯罪)や黒人に対する人種差別などの問題に俳優や監督が相次いで「ノー」の声を上げた。

 俳優でプロデューサーのタイラー・ペリーさんは「黒人だから、白人だから、性的少数者だから、警官だから、アジア人だからと誰かを憎悪するのは拒否する」と強調。

 作品賞や監督賞を獲得した「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督も記者会見でペリーさんの発言に同調し「みんなで一つになり、相手が誰であろうと憎悪はやめにしよう」と呼び掛けた。


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