聖火、公道中止の松山で点火式典 走る機会なくしたランナーつなぐ

松山市では新型コロナウイルス感染拡大の影響で公道での聖火リレーが中止となり、市内の公園で「点火セレモニー」が開かれた。走る機会がなくなったランナーがトーチで聖火をつないだ=21日午後

 愛媛県に入った東京五輪の聖火リレーは21日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公道でのリレーが中止となった松山市の松山城城山公園で「点火セレモニー」が開かれた。走る機会がなくなった市民ランナーたちがトーチで聖火をつなぎ、聖火皿にともした。

 式典は無観客で実施。走れなくなった27人全員が集い、俳優永瀬正敏さん(54)も参加した。2004年アテネ五輪と08年北京五輪の女子マラソンに出場した土佐礼子さん(44)が聖火皿に点火する役割を担った。

 点火後のあいさつで土佐さんは「走ることはできなかったが、思いを一つに笑顔で点火できて幸せに思う」と語った。


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