鉄道遺構「高輪築堤」一部保存へ JR東が正式表明、移築も

鉄道の遺構「高輪築堤」の第七橋梁=2月、東京都港区

 JR東日本は21日、東京都港区の高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した日本初の鉄道の遺構「高輪築堤」の一部を現地で保存する方針を正式に表明した。駅周辺の再開発計画を変更して、特に貴重とされる「第七橋梁」など2カ所を現地保存し、信号機跡などの一部を移築保存する。3月に深沢祐二社長が自民党の会合で一部現地保存の方針を説明していた。

 JR東や港区教育委員会によると、築堤は1870年着工。海面を埋め立てて線路を敷くため、現在の田町駅付近から品川駅付近の2・7キロの間に造られた。線路の下に船を通す水路があったことを示す第七橋梁は、当時の技術を調べる上で貴重とされる。


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