観客上限最終決定、6月先送りも 五輪パラ、政府・組織委が検討

 東京五輪・パラリンピックの観客数の上限について、最終決定を6月まで先送りする案が出ていることが21日、分かった。新型コロナの感染拡大により、現状での大会時の感染状況を見通すのは困難だとして、政府や大会組織委が検討に入った。

 組織委の橋本聖子会長は16日、観客数の上限について「感染状況を見ながら4月中には方向性を決めたい。最終的な判断には柔軟な対応が必要だ」と述べ、結論は5月以降になるとの見通しを示していた。国際オリンピック委員会も同様の姿勢。

 複数の大会関係者によると、観客数の上限については、収容人員の50%とする案や、無観客案などが選択肢としてある。


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