J&Jの血栓症「まれ」 EU当局が見解

ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンと注射器。同社のロゴの前で=2月(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の医薬品規制当局、欧州医薬品庁(EMA、本部アムステルダム)は20日の声明で、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンについて、接種後の血栓症の発症を「非常にまれな副反応」の一つと周知すべきだとの見解を示した。

 EMAは、血小板減少を伴う異常な血栓が生じた「深刻な症例」が米国で報告されたとして安全性を調査。全ての症例は接種後3週間以内に60歳未満の人に発生し、女性が多数だった。

 米国では700万人以上が同社のワクチンを接種。血栓症は、1件の死亡例を含む深刻な8例が報告された。


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