建設石綿訴訟、5月に上告審判決 最高裁、初の統一判断へ

建設現場でのアスベスト被害を巡る訴訟の上告審弁論のため、最高裁に向かう原告ら=19日午後

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い肺がんや中皮腫などの健康被害を受けた元労働者と遺族が国と建材メーカーに損害賠償を求めた4件の訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)が判決期日をいずれも5月17日に指定したことが19日、分かった。横浜、東京、京都、大阪の各地裁に起こされた訴訟で、原告は計約500人。

 全国各地で千人以上が提訴した「建設アスベスト訴訟」で最高裁判決は初めて。高裁段階の判断が分かれており、統一的な判断基準を示す可能性がある。

 19日には4件で最後となる大阪訴訟の上告審弁論が開かれ、結審した。他の3訴訟は既に結審し、期日が未定だった。


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