米、原発処理水問題に介入せず 特使表明、韓国と温度差

17日、ソウルで面会した米国のケリー大統領特使(左)と韓国の鄭義溶外相(韓国外務省提供・共同)

 【ソウル共同】バイデン米政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使は18日、ソウルで記者団の取材に応じ、日本政府による東京電力福島第1原発処理水の海洋放出決定について「日本は国際原子力機関(IAEA)と非常に緊密に協力している」と評価した。「米国が進行中の過程に介入するのは不適切だ」とも述べ、静観する考えを表明した。

 米国務省は12日、日本の放出決定に理解を示す声明を出しており、米国が問題視していないことを改めて示した。強く反発している韓国との温度差が浮き彫りとなった。

 ケリー氏は「米国はIAEAと日本の能力に自信を持っている」と強調した。


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