2021年4月18日 16:06 | 無料公開
情報公開請求で開示された札幌市立中学校の校則などの資料
札幌市立の中学校・中等教育学校全98校のうち、休み時間や授業の合間に他のクラスへの出入りを校則などで禁止したり制限したりしている学校が少なくとも49校あることが18日、市への情報公開請求で分かった。学校側はトラブルの防止や、生徒のクラスへの帰属意識を育むことが目的だとしているが、専門家は「合理的とは言えない」と指摘している。
文部科学省は「生徒指導提要」で、校則は「社会通念に照らし合理的とみられる範囲内で、学校や地域の実態に応じて適切に定める」としている。元PTA会長の後藤富和弁護士は「クラスに溶け込めない生徒への配慮がなく、不登校にも」と懸念する。