疫病沈静願い「薬まつり」 奈良・大神神社

奈良県桜井市の大神神社で行われた鎮花祭で神楽を奉納するみこ=18日午前

 奈良県桜井市の大神神社と狭井神社で18日、近畿一円の製薬業者らが参列し、新型コロナウイルス感染症など流行病の沈静や事業の発展を願う鎮花祭があった。「薬まつり」とも呼ばれ、約200社が医薬品約2500点を奉納した。社会福祉施設に贈られる。

 マスクをした約70人が距離を保って参列。鈴木寛治宮司は新型コロナの早期終息と感染者の早期治癒などを祈願した。薬草の「忍冬」(スイカズラ)やゆり根を供えるのが特徴で、みこによる神楽の奉納もあった。

 大神神社によると、古来、花が散るこの時期に疫病が広がると考えられていたことから始まった祭事。


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