東芝、買収計画の協議見送り 英ファンドから具体案提示なく

 東芝が、19日に開く取締役会で、英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズからの買収提案について協議を見送ることが17日分かった。CVCが16日夕までに具体的な買収計画を提示しなかったためだ。

 CVCが6日に行った初期提案には、10日程度で具体的な計画を示す方針を明示していた。

 一方、CVCは東芝の株式上場を取りやめる非公開化を検討しているが、東芝は拒む方向だ。CVCは敵対的な買収を避けたい意向で、東芝の否定的な姿勢が対応に影響している可能性がある。

 CVCは買収後も車谷暢昭前社長の続投を前提としていた。退任により具体案の大幅な修正を迫られている。


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