イランは「核合意違反」 米大統領、協議継続は歓迎

日米首脳会談後の共同記者会見で、質問に答えるバイデン大統領=16日、ワシントンのホワイトハウス(共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は16日、イランが中部ナタンズの核施設で濃縮度60%のウランを製造したことについて「核合意に違反している。無益だ」と述べた。強い批判は避け「イランがわれわれとの議論を続けることは喜ばしい」としてイランが間接協議の継続方針を示していることは歓迎した。菅義偉首相との日米首脳会談後の記者会見で語った。

 イランは14日、イスラエルの関与が疑われる11日のナタンズ施設破壊工作に対抗するとして60%濃縮に着手。濃縮度60%は核兵器級の90%に一気に近づく重大な核合意違反でイランの核開発史上、最も高い水準になる。


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