虐待対応、19万7千件に コロナ禍の20年統計

厚生労働省が入る中央合同庁舎

 全国の児童相談所が2020年に児童虐待として対応した件数が19万7836人(速報値、対前年比6%増)に上ったことが16日、厚生労働省の統計で分かった。児童虐待は増加の一途をたどるが、同年前半は増加し、中盤以降は増減幅があった。同省は新型コロナウイルス禍の影響については「原因分析に至らないが、引き続き注視したい」としている。

 例年夏に公表され、注目を集める対応件数は「前年度」ごとの集計。厚労省はコロナ禍を受け、例年にない月次のデータ公表をしており、このたび1年分が出そろった。

 年度別集計での最新は19年度の19万3780件。


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