履歴書の性別、任意記載 性的少数者に配慮、厚労省

性別欄を「男・女」の選択から任意記載とした履歴書の様式例

 厚生労働省は16日、労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の分科会を開き、就職活動などで用いる履歴書の性別欄について男女別の選択肢を設けず、記載を任意とする様式例の案を初めて示した。心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人々の要望に応えた。性的少数者に配慮した取り組みで、今後多くの企業で活用することが期待される。

 新たな様式例は、性別欄で男女を選択する方式ではなく、任意に記載する。記入しないことも可能だ。また配偶者の有無や扶養家族数などの項目もなくした。ただ、様式例に基づく履歴書を使用する法的な拘束力はなく、使うかどうかは個別企業の判断に委ねる。


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