神奈川、農産物の放射性検査捏造 県HPに架空データ掲載

 神奈川県は16日、東京電力福島第1原発事故を受けた県産農産物などの放射性物質検査で、9検体の検査をせずに架空のデータを県のホームページ(HP)に掲載していたと発表した。県職員がデータを捏造していた。既に県HPから削除し、同じデータを掲載している厚生労働省に削除を依頼している。

 県によると、9検体はミカンやキャベツなどの農産物と飲用茶。担当の農業振興課の20代男性職員が、定められた検査の手続きをせず、データを捏造した。職員は3月末、自己都合で退職。4月14日に事案が発覚後、県の聞き取りに「関係機関と調整できず、架空のものを入力した」と話している。


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