生徒転落は顧問の叱責が要因 吹奏楽部練習中に「廊下で百回」

 兵庫県宝塚市立中で2019年6月、部活動の練習中に女子生徒が校舎の4階から転落して重傷を負った事故があり、市は15日、吹奏楽部でトライアングルを担当していた女子生徒が30代の男性顧問から「廊下で100回たたいてこい。出て行け」と叱責されたことが直接の原因とする調査報告書を公表した。

 外部の専門家による委員会が調査。報告書によると、コンクールに向けた合奏の練習中、トライアングルの音が一定していないと感じた顧問は、厳しい口調で女子生徒に音楽室を出るよう命じた。女子生徒は廊下で練習していたが、うまくできる気がせず、音楽室に戻れないと感じ校舎の窓から転落した。


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