北陸電力の順送り人事に苦言 富山知事、ガバナンス疑問視

記者会見する新田八朗富山県知事=14日午後、富山市

 富山県の新田八朗知事は14日、北陸電力が3月末に発表した社長交代について「前の社長やその前の社長が(退任後も)しかるべき立場で会社に残る。ガバナンスやコンプライアンスの面でいかがなものか」と述べ、順送り人事に苦言を呈した。定例記者会見で、記者からの質問に答えた。

 富山県は北陸電の大株主となっている。北陸電は、松田光司取締役常務執行役員(58)が社長に昇格し、金井豊社長(66)が代表権のある会長に、久和進会長(71)が相談役に、それぞれ就く人事を3月24日に発表した。6月の株主総会後の取締役会で正式決定する予定だ。


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