良品計画、ウイグル巡り文書公表 社長は一切の言及避ける

良品計画が展開する「無印良品」の北京の店舗=3月(ロイター=共同)

 良品計画の松崎暁社長は14日のオンラインでの決算発表会見で、中国新疆ウイグル自治区で生産される新疆綿に強制労働の懸念が広がっている問題について、一切の言及を避けた。同社は文書を公表し、新疆綿の調達や取引継続を認めた上で、商品の製造過程で「法令や行動規範に対する重大な違反は確認していない」と強調した。

 松崎氏は問題への認識を繰り返し問われたが答えず、同席した幹部が代わりに「文書の内容が全てだ」と話した。文書は、生産地への社員訪問や第三者機関の監査実施などによる管理体制を紹介し、取引の妥当性を主張している。


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