風評被害対策の具体化急務 週内にも新たな閣僚会議

東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を正式決定し、記者団の取材に応じる菅首相=13日午前、首相官邸

 政府が13日、東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する処分方針を正式決定した。今後は東電も含め風評被害対策の具体化が急務となる。検討を進める新たな関係閣僚会議は週内にも始動。放出までの約2年間で風評抑制や賠償の枠組みを確立できるかどうかが問われる。

 処分方針決定を受け梶山弘志経済産業相は福島県に向かい、内堀雅雄知事らに順次面会、放出への理解と協力を求めた。終了後の取材に「風評対策や安全性に関する懸念など厳しい言葉もいただいた。政府内でしっかり共有して今後の対応に役立てたい」と述べた。


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