東宝「鬼滅」効果で黒字 映画ヒット、不動産も支え

映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」公開初日の映画館=2020年10月、東京都新宿区

 東宝が13日発表した2021年2月期連結決算は、純利益が前期比59・9%減の146億円だった。新型コロナウイルス感染症の流行を受けて減益となったが、アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の記録的ヒットに加え、不動産事業も下支えして黒字を確保した。

 鬼滅の刃の興行収入は3月末時点で約391億円と、歴代1位の記録を更新している。新型コロナによる映画館の営業時間制限や座席の販売制限などにより、売上高に当たる営業収入は27・0%減の1919億円だった。

 松竹は21年2月期連結純損益が114億円の赤字になると見込む。東映も21年3月期で大幅減益を予想。


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