海洋放出、原発避難者から批判 「福島だけの問題でない」

 東京電力福島第1原発の処理水を海に放出することが決まった13日、原発事故後、首都圏で避難生活を続ける人たちからは、政府の説明不足を批判する声が上がった。

 「福島で放出するしかないのか。漁業者が気の毒で、別な方法を見いだしてもらいたかった」。住んでいた場所が帰還困難区域となり、埼玉県で生活する70代女性は肩を落とした。

 事故前まで福島県沿岸部で暮らしていた男性(73)は「タンクが満杯になることは分かっていたはず。切羽詰まったように決定したのはひきょうだ」と憤る。「福島だけの問題ではないのに、日本全体の議論にならず、自分の周りでも話題にならない」と嘆いた。

 


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