「仁徳天皇陵」18年台風で被害 倒木で埴輪露出、他陵墓も

百舌鳥・古市古墳群の大山古墳=堺市

 近畿地方を中心に大きな被害をもたらした2018年の台風21号で、宮内庁が仁徳天皇陵として管理する国内最大の前方後円墳・大山古墳(堺市、5世紀中ごろ)に多数の倒木が発生し、墳頂などの埴輪が地中から露出する被害が生じていたことが13日、同庁への取材で分かった。

 大山古墳は19年に世界文化遺産に登録された大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」を構成する古墳の一つ。同庁は約1600点もの埴輪の破片を現地で回収した。被害は他の複数の陵墓でも発生し、同庁の担当者は「これだけの被害は過去に例がない。今回のことを教訓に、今後も陵墓の保全に努めたい」としている。


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