共通テスト「成績提供料」2倍に 志願者減、大学負担増で収支改善

 大学入試センターが、大学入学共通テストを入試に利用する大学から徴収している「成績提供手数料」を2年かけて2倍に値上げすることが12日、センターへの取材で分かった。少子化に伴う志願者数の減少により、今後は大幅な赤字になると試算しており、大学側の負担を増やすことで収支の改善を図る。

 受験生の成績を提供してもらう際に大学が支払う成績提供手数料は、2021年1月の第1回では1件当たり750円だった。センターは3月、22年は1200円、23年は1500円に引き上げると大学側に文書で通知。「共通テストを安定的・継続的に実施するため、財政基盤の確保が必要」と説明した。


  • LINEで送る