秋の長崎くんち、今年も中止 神事は実施、感染拡大で

 長崎市で江戸初期から続く秋の大祭「長崎くんち」で出し物を奉納する団体「踊町」の関係者などは12日、新型コロナ感染拡大を受け、昨年に続き主要な出し物の中止を決めた。神事は執り行う。諏訪神社が明らかにした。

 諏訪神社によると、長崎くんちは毎年10月7〜9日にあり、踊町が諏訪神社や市内各地で「奉納踊り」を披露している。市内の地域が交代で7年に1度担う踊町は、昨年の中止で次回担うことになった各踊町が、引き続き担当する。

 長崎くんちは1634年に始まったとされ、キリシタン禁制の一環として長崎奉行が奨励した。昨年の中止は昭和天皇の病状が悪化した1988年以来だった。


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