東大が2年ぶりの入学式 「社会の閉塞感、克服を」

東大の入学式で、間隔を空けて座る新入生=12日午前、東京・日本武道館

 東大の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、難関を突破した新入生約3千人が学生生活のスタートを切った。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止したため2年ぶり。東京都に「まん延防止等重点措置」が適用された初日と重なり、保護者の入場を認めず、入り口での検温実施など感染防止策を徹底した。

 1日に就任した藤井輝夫学長は新型コロナ感染が判明したため欠席し、相原博昭理事・副学長があいさつで「社会に閉塞感が満ち、自らの力で解決できないことに起因する不満がある。乗り越える知識は最初から与えられておらず、試行錯誤するしかない」と呼び掛けた。


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