高齢者へのワクチン接種開始 対象3600万人、感染抑制課題

長野県北相木村の診療所で始まった、高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種=12日午前9時28分

 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が12日、各地で始まった。医療従事者を除く一般住民の接種は初めて。共同通信の調査では、12日は少なくとも39都道府県の市区町村で接種が予定されている。対象は約3600万人で、政府は6月までに必要な量を各市区町村に届ける方針。前例のない規模の接種事業が本格化する。

 新型コロナは現在、流行の「第4波」が拡大。入院患者が増えて医療現場の負荷が高まっており、ワクチン接種に関わる医療従事者が足りなくなる懸念が出ている。滞りなく接種を進めるために、感染対策との両立が求められる。


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