第一生命、被害者3人と調停成立 89歳元社員の19億円詐取

 第一生命保険の元社員の女性(89)が在職中に顧客24人から19億円をだまし取った問題で、顧客のうち3人が同社に被害弁済などを求めて申し立てた調停が8日、東京地裁(田中一彦裁判長)で成立した。弁護団によると、同社が解決金として、被害額の未払い分に当たる計約1億9200万円を支払う。

 弁護団によると、3人は山口県の女性で、被害額は計2億7500万円。元社員から「特別枠口座ならもっと高い金利で預かることができる」などと持ち掛けられていた。被害額の3割については、同社が既に弁済していた。

 調停後、弁護団は「実質的な被害回復ができた」と評価した。


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