元法相「逮捕後の議員歳費寄付」 参院選買収事件公判、30日論告

 2019年の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の前衆院議員河井克行被告は8日、東京地裁の被告人質問で、給料に当たる議員歳費について「逮捕後に受け取った相当額を贖罪の形で非営利団体に寄付する」と述べた。

 被告人質問はこの日で終了し、地裁は検察側の論告求刑を4月30日、弁護側の最終弁論を5月18日に指定した。

 元法相は妻の案里前参院議員=有罪確定=の当選を目指し、地元議員ら100人に約2900万円を配ったとして起訴された。昨年8月の初公判で無罪を主張したが、3月の被告人質問で一転、このうち90人の買収を認めた。


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