かんぽ不正「解雇は不当」と提訴 日本郵便の元社員2人

かんぽ生命保険や日本郵便などが入る日本郵政グループの看板=2019年、東京都千代田区

 かんぽ生命保険と日本郵便による保険の不正販売への関与を理由に懲戒解雇されたのは不当として、札幌市の日本郵便元社員2人が地位確認などを求めて札幌地裁に提訴したことが8日、分かった。日本郵政によると、3月までにグループで計3千人以上を処分し、うち28人を懲戒解雇したが、懲戒解雇の違法性を訴えた訴訟は初。

 提訴は2月12日付。訴状などによると、原告は北海道内の郵便局で保険営業を担当していた40代男性2人。いずれも昨年8〜9月、「契約者の意向を把握せず、新規契約を結んだ」として処分された。

 日本郵便は「懲戒処分は適切。係争中のためコメントは差し控える」とした。


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