30年削減目標、40%台で調整 温室効果ガス、35〜45%案も

 日本の2030年の温室効果ガス排出削減目標について、政府が13年度比で40%台減らす方向で調整していることが7日分かった。政府内には35%減や45%減を推す声もあり、決定まで曲折も予想される。30年目標は、菅義偉首相が表明した50年の温室効果ガス排出実質ゼロへの重要な通過点。政府は脱炭素社会実現に向けた検討を急ぎ、6月の先進国7カ国首脳会議(G7サミット)までに目標を固める方向。

 日本は現行の「30年度に13年度比26%減」から大幅に引き上げた目標を掲げて存在感を発揮したい考え。欧州連合(EU)や米国と比べ、見劣りしない目標にできるかどうかが鍵となる。


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