沖縄の複数海域でジュゴンの痕跡 環境省生息調査、初確認も

沖縄県名護市辺野古の周辺海域を泳ぐジュゴン=2011年9月(防衛省沖縄防衛局の報告書より)

 環境省は7日、沖縄県で2020年度に実施した絶滅危惧種ジュゴンの生息調査で、沖縄島北部・古宇利島や西表島の周辺など複数海域で、餌の海草を食べた跡を確認したと発表した。西表島を含め八重山諸島と宮古諸島の一部海域では初めて見つかった。環境省は「ジュゴンは生態がよく分かっておらず、沖縄島から個体が移動した可能性も否定できないが、それとは別の可能性も十分にある」としている。

 一方、沖縄島では、米軍基地建設が進む名護市辺野古周辺などで見られた個体の行方が分からなくなっており、厳しい生息状況が続いている。


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