女性議員の6割、嫌がらせ経験 地方議会、目立つ性的言動

 内閣府は7日、都道府県や市区町村の議会に所属する女性議員の57・6%が、有権者や同僚から何らかのハラスメント(嫌がらせ)被害を受けた経験があるとの調査結果を発表した。32・5%だった男性議員の約1・8倍で、女性議員の深刻な現状が浮き彫りとなった。特に性的な言動や会員制交流サイト(SNS)での中傷被害が目立つ。

 支援者や有権者に強く抗議できないことや、都道府県議会でも約10人に1人しか女性がいないなど、政治の世界が男性中心であることが背景にあるとみられる。

 内閣府は各議長会に、ハラスメント対策の徹底を要請しており、近く実態調査にも乗り出す。


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