大阪府きょう医療非常事態 重症増も抑止の決め手なく

大阪府の重症用病床使用率

 大阪府は6日、新型コロナウイルスに過去最多の719人が感染したと発表した。重症患者も急増し病床使用率が70%に迫っているため、7日に対策本部会議を開くことを決定。状況判断の独自基準「大阪モデル」で赤信号を点灯させ、医療提供体制が非常事態に陥ったとの宣言を出す。

 ただ「まん延防止等重点措置」で大阪市内の飲食店には時短営業要請を始めている。追加対策は病院への病床確保要請や府民への対策徹底の呼びかけに限られ、拡大抑止には決め手を欠いている。

 重症患者は6日現在で149人。病床の使用率は66・5%だが、受け入れ準備のできた病床に限ると86・1%と極めて厳しい。


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