2021年4月2日 18:00 | 無料公開
2014年12月、ストックホルム大でノーベル賞受賞の記念講演をする名城大終身教授の赤崎勇さん(共同)
青色発光ダイオード(LED)の開発に世界で初めて成功し、ノーベル物理学賞を受賞した名城大特別栄誉教授の赤崎勇(あかさき・いさむ)さんが1日午前、肺炎のため名古屋市の病院で死去した。92歳。鹿児島県出身。
LEDは1960年代に赤や緑が開発されたが、光の三原色のうち青は素材の結晶作りが難航し「20世紀中は困難」と言われていた。名古屋大教授だった赤崎さんは、大学院生だった天野浩名古屋大教授とともに86年、世界中の研究者が手を引いた窒化ガリウムを使って結晶化に成功。さらに研究を発展させ、89年に青色LEDを実現した。これにより全色をLEDで出せるようになった。