JR脱線、「生命」の花文字 事故から16年を前に、近くの畑

尼崎JR脱線事故現場近くの畑に浮かび上がった、白い花で描かれた「生」と「命」の文字。4月25日で事故から16年となる=31日午後、兵庫県尼崎市(共同通信社ヘリから)

 2005年に乗客ら107人が死亡した尼崎JR脱線事故の現場近くにある2カ所の畑に、ダイコンの花でかたどった「生」と「命」の文字が今年も浮かび上がった。それぞれの畑の所有者が事故を風化させまいと、走行中の電車から見える位置で花を栽培。31日は晴天の春の陽気に白い花が映えた。事故は4月25日に発生から16年となる。

 「命」の花は縦横約30メートル。事故現場から南西約350メートルの畑にあり、事故の悲惨さを間近で目撃した農業松本三千男さん(85)が「命の大切さを伝えたい」と09年から続けている。


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