男児死亡オブジェ火災、無罪主張 東京地裁で最終弁論

 東京・明治神宮外苑のイベント会場で2016年、木製オブジェが燃え、中で遊んでいた幼稚園の男児=当時(5)=が死亡した火災で、重過失致死傷罪に問われた建設業の男(23)と大学院生の男(23)の公判が30日、東京地裁(下津健司裁判長)で開かれ、弁護側は最終弁論で「火災の危険性を認識していなかった」と無罪を主張した。

 発火した投光器の熱量などを把握していなかったと指摘した上で「注意義務があるとすれば、展示の責任者である上級生や教授だ」とした。

 2人はいずれも当時未成年で、オブジェを展示した日本工業大(埼玉県)の学生だった。


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