「パワハラ相談員」がパワハラ 厚労省が減給処分

 厚生労働省は29日、部下に暴言を繰り返すなどのパワーハラスメントをしたとして、総合的な政策決定などを担う「政策統括官」の元室長補佐を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。元補佐は職場で被害相談に乗る「パワハラ相談員」だったという。

 厚労省や関係者によると元補佐は、部下が2017年4月に政策統括官に異動してきた直後から「つぶしてもいいの?」「死ねっつったら死ぬのか」「何様のつもりだ」などと暴言を浴びせたり、無視したりした。

 部下はうつ病を発症し、18年12月に休職、20年3月に退職し、公務員の労災に当たる「公務災害」と認定された。


  • LINEで送る