避難計画「実効性に疑問」、福井 40年超原発、コロナで住民不安

運転開始から40年を超えた原発などを巡り、福井県敦賀市で開かれた住民説明会=21日午後

 関西電力が運転開始から40年を超えて再稼働を目指す3基を含めた福井県内の原発について、県は21日、敦賀市で住民説明会を開いた。出席した住民約65人から「新型コロナウイルス禍で避難は計画通り進むのか」などと、コロナ流行下で従来の避難計画の実効性を疑問視する声が上がった。

 杉本達治知事は冒頭で「原子力の必要性や安全性への理解を深める一助にしたい」とあいさつ。同様の説明会は既に県北部の福井市で開かれたが、原発が立地する県南部では初開催となった。

 運転開始40年超は高浜原発1、2号機と美浜原発3号機。町は再稼働に同意しており、県議会と知事の判断が注目されている。


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