週末の首都圏、にぎわい 昨年は感染拡大契機に

東京・上野公園の桜並木。通路を仕切り、片側通行にするなどの感染対策が取られる=20日午後

 新型コロナ対応の緊急事態宣言が21日までで解除されるのを前に、週末を迎えた首都圏の行楽地は20日、多くの人でにぎわった。昨年は、この時期の人出増加が感染拡大を引き起こし、初の緊急事態宣言発令につながった。首都圏は既に新規感染者数が下げ止まりの状況。行楽客からは「感染対策はしっかりしたい」と気を引き締める声も上がった。

 桜並木がちらほらと色づき始めた東京都台東区の上野公園。園内のあちこちに「宴席禁止」の注意書きが張られ、埼玉県新座市の会社員(47)は「最近は変異株の感染もある。宣言解除後も基本的な感染対策を徹底する生活を変えず、静かに暮らしたい」と話した。


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