台湾の原発全廃求め台北で集会 福島事故10年「忘れるな」

13日、台湾・台北市で行われた集会で、原発建設再開の阻止を訴える立法委員の范雲氏(共同)

 【台北共同】東京電力福島第1原発事故10年を受け、台湾の環境保護団体などは13日、台北市で「福島10年 原発にお別れ」と銘打った集会を開催し「事故を忘れずに、原発建設再開に断固反対しよう」と訴えた。

 台湾は事故後、脱原発を推進してきた。だが、原発推進団体は建設凍結中の台湾第4原発(北部・新北市)の建設再開を巡る住民投票を提起し、今年8月に実施される。脱原発派は6月にデモ行進を実施するなどして、建設再開反対の世論を盛り上げていく方針だ。

 集会では「溶け落ちた燃料(デブリ)や放射性物質を含む処理水の処分も見通しが立っていない」と指摘した。


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