免許更新見直しへ教員に実態調査 文科省、中教審に改革を諮問

中教審の渡辺光一郎会長(右)に教員免許更新制に関する諮問文を手渡す萩生田文科相=12日午後、文科省

 学校現場への負担が大きいと指摘されている教員免許更新制を抜本的に見直すため、文部科学省が制度の問題点を教員に尋ねる初の実態調査に乗り出すことが12日、文科省への取材で分かった。萩生田光一文科相は同日、免許更新制を含めた教員の養成・研修の改革を中教審に諮問。夏までに文科省が調査結果を取りまとめ、議論のたたき台とする。

 免許更新制は「指導力不足の教員がいる」との批判の高まりを背景に政治主導で議論が進み、「教員の資質向上」を目的として2009年4月に導入された。更新講習は10年ごとに義務付けられ、主に大学で30時間以上の講義を受ける。


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