新阿蘇大橋が完成、開通式典 熊本地震で崩落、5年で全て復旧

開通した新阿蘇大橋(手前)。奥は2016年の熊本地震で大規模に崩壊した斜面=7日午後、熊本県南阿蘇村(共同通信社ヘリから)

 2016年4月の熊本地震で崩落した阿蘇大橋に代わる新阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)が7日、開通した。地震から約5年ぶりに橋が架かり、被災した主要道が全て復旧した。

 新大橋は全長525メートルで、旧大橋の約600メートル南側に架けた。強い揺れでボルトが破断し、橋桁がずれるよう設計。ずれて揺れの力を逃がし、橋脚の損傷や崩落を防ぐ効果があるという。

 開通を待って数百メートルの列を作っていた車は、午後3時の開通後、次々に橋を渡った。橋を見渡せる高台に集まった近くの住民らからは「おめでとう」や万歳の声、拍手が上がった。


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