82%が原発廃止求める 東北3県の被災者調査

廃炉作業が続く東京電力福島第1原発1号機(上)と2号機=2月(共同通信社ヘリから)

 共同通信が、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の被災者300人に実施したアンケートで、国内の原発について、将来的な廃止も含めてなくすべきだと答えた人が82%に上ったことが6日、分かった。事故から間もなく10年を迎えるが、廃炉作業は難航。一部地域で避難指示が今なお続く福島を中心に、住民の根強い不安が浮き彫りとなった形だ。

 アンケートは昨年11月、岩手、宮城、福島3県各100人に対面形式で実施した。

 原発を「すぐに全て廃止すべき」としたのは30%。県別では福島が40%で、27%の岩手、24%の宮城より13〜16ポイント高かった。


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