ローマ教皇がイラク初訪問 イスラム教との融和訴え

5日、イラクの首都バグダッドに到着し、カディミ首相の出迎えを受けるローマ教皇フランシスコ(中央)(ロイター=共同)

 【バグダッド共同】ローマ教皇フランシスコは5日、イラクを訪れた。教皇のイラク訪問は史上初。8日までの滞在中、イスラム教などの指導者と対話し融和を訴える。2019年の訪日以降、新型コロナのパンデミックで中断していた外遊を再開した。

 教皇は訪問に先立ちビデオメッセージを出し、イラクでは長年紛争やテロが続き「人々はひどく苦しんできた」と指摘。「パンデミックという困難な時期に連帯を強め、共に平和な未来を築こう」と呼び掛けた。

 教皇はイラク訪問を切望してきたが、同国でも新型コロナが拡大し、最近もテロが相次ぐなど安全上の懸念が高まっている。


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